よみがえる殺戮者

一週間くらい前に読み終わった。更新が一年以上途絶えているのでもう終わりかな?
前作からの続編、舞台は80年ほど経った後の世界で封印された主人公とヒロイン+1が復活するところから始まる。続編が数十年後とかはままあるけど、主人公がそのまま続投ってのはあまり見かけないかも。最強格が転生して〜なんてのはよくあるけど。
前作では主人公の行動に疑問を持ちがちだったけど、今回はそんなもんだという謎の割り切りが出来てむしろ活躍するのが嬉しい気持ちも少し芽生えて不思議な感覚に。寿命が長い魔族やエルフ、老人になった前作からのキャラが出てくるのはベタだけど燃えるものもある。特に何かしらの理由をつければ養女としたアリッサとかは一緒に封印させれば続投させられただけに思い切ったなと少し感じた。まあウェパルとかは生きてるし、ある程度割り切った方がテコ入れとしては正しいんだけど。
新たに召喚された勇者とか導入もなかなか面白げ。別の世界へ飛ばされるところは凄く良かった。また新たな理りによる強敵との戦いが見られるかと思ったけど、わりとあっさり帰ってしまった。
結局無双しすぎて主人公は徐々に弱体化していったけど(とは言えそれでも強い)とか、前作よりは練られていたけど、今回も敵はパウダーによる合成?ハーフ?実験体の一本押しみたいなところがあってなんだかなと。五年待つと言いつつ教団を壊滅に追いやっているし…。あと妊婦を戦わせすぎ。前作の失笑要素だった台車が列車に替わってしまったけど、襲われ過ぎでレールの補修速度がえらいことに…。
元の世界へ戻ることも可能になるやもしれないので、どう終わるのか、三作目へ続くのかというところだったけど、今作は書籍化されなかったから書く気をなくしたのかなあ。収入考えたら別の作品を書いた方がいいのは分かるけど、書きかけで放り投げる作者の作品ってあまり読みたいもんじゃないよなあ…。ここら辺はメインの購読層と考え方が違うのかもしれないけど。筆を折ったわけではないのなら、売れたらその作品は書くだろうし。
ただ、誤字脱字の酷さは相変わらず。一文で二箇所も三箇所もあることも。最初の方の後書きで修正しましたみたいなことが書いてあったけど、そこまででもまだだいぶ誤字あったからね?と内心突っ込まざるを得なかった。