呼び出された殺戮者

ようやく読み終わった。一編ごとの文字数が極端に多いわけでもないと思うけど、とにかく読むのに時間がかかった。理由は二点、誤字脱字の多さと進歩のないストーリー。
誤字脱字は過去最高に多い。たぶん投稿後に校正した場合、目次で改稿の日時も表記されるのにこれはほとんどない。他の作者も投稿直後は誤字があったりするけど、だいたいは修正されている。書籍への叩き台だから校正はそこでという考えかもしれないけど、こうも多いと萎える。
ストーリーも、相手が弱すぎて手応えがない強くなれと言いながら、少し経つと自分でまた手を出してしまう。そもそも主人公が強いのは武神に加護をもらったからという点も多分にあるし、死神が何度も出てくるわりには役立たずでそのくせ何度殺されても死んでいないのが何だかなと。伏線張ったり狂言回しのために出してる感がありありで…。原作の冒頭は読んでないけどコミカライズでの召喚の建前の亜人に脅かされているというのも全くの嘘だったなあ。展開変わるんだろうか。原作ではあのままだと敵国の魔導具によって滅ぼされる展開はあったかもしれないけど、勇者なんかより平時に職人の一人でも呼んだ方が技術も文化も発展しそうだなと台車という名のトロッコの無双っぷりを読みながら思った。レールもないのに万能過ぎる。彼岸島の丸太くらいのポジション。
序盤でヒロインの奴隷を買う辺りはテンプレだけど、片方を殺してしまう(主人公が直接手を下してはいないけど)のは目新しいなと思ったけど、後は同じような展開が続いて飽きてきた。誤字が多いのと相まって読むスピードが遅くなり、遂には間に別の作品を読み始めてしまった。
主人公が殺人衝動を抱えつつも入江文学並みに武の道へ邁進しているような雰囲気なのに、エルフやドワーフを小説やらで読んで知っているという設定もイメージと違うなと。
それと一編の中で舞台が二転三転するのも意外と読みにくいものだなと気付いた。
最後はヒロインごと封印されていつか戦乱の世に甦るのか…みたいな感じで終わったのはまあまあアリかも。そうやって続編を書いているようだし…と思ったら一年以上放置…。しかも、投稿数だけなら一作目を超えている…。相変わらず誤字脱字多そうだし、このまま読むか迷うなあ。
コミカライズの一話読み返したら、元の世界に戻ってきて暴れまくってやる的なことを神に言い放っているけど、続編の終着点はそこなのかな?冒頭だけ読んだら百年くらい経っているようだけど、元の世界ではどうなんだろうか。
書籍が9冊も出ているようだから面白いんだろうなと考え読んだけど、こんなに時間がかかるとは思いもしなかった…。