厄災の迷宮 〜神の虫籠〜

次に読むものを探してカクヨムのランキングを見たら割と高めのところにあったので読んでみた。迷宮モノが好きだし。
序盤は暗殺者系能力に長けた弓使いのソロハンターだったのが、チートではなく正当な報酬という名目で能力を高めた結果、銃ぶっぱどころか巨大化ロボに乗って神をも斬り裂くモンスターになってしまった。自分の世界を創造した神には従順だけど、そのマーブル神もいい人(神)風に装ってるがよその世界(地球)から勝手に人間をコピーして迷宮に放り込む、ひとのこと言えない悪辣さを無かったことに出来るのか。
序盤で圧倒的強者として出てきたオグ爺も本来ならLv700だか700階層までいけて漸くという設定のはずが、神や世界さえ楽に壊せる今だと余裕で倒せるんじゃないかな。バランスが崩壊している。ライバルであるはずの他のパーティーも全て配下に収め、下層である100階層を皆で運営している設定放棄。敵となるはずの迷宮人もいつのまにか消えた。
迷宮の攻略もあまり描かれず次編でいきなり20階層進んでいることも。書き方の特徴として、いきなり話しが飛ぶのがしんどい。次回戦闘かなと思ったら決着がついていたり、前置きなくどこぞに召喚されていたりと前後の繋がりがない。何回かはこういうのも目新しさもあって面白いんだけど、慣れてくると「どうせ次は決着ついているんだろうな」と予測がつく。詳しく書くことが出来ないかめんどくさがっているのかなとさえ勘繰ってしまう。
テコ入れの結果、当初と全く別のことをやっている週刊連載の漫画みたいなことになっている。現在269編公開されているけど、228まで読んだところでギブアップ。新しいのを探しつつ気分転換で読み進めたい。