転生したら兵士だった?!〜赤い死神と呼ばれた男〜

アーススターでコミカライズされてたのを一週間で読破。作画の構図が微妙だなと思ったけど、原作はそれ以上に凄かった。まず、一話が短い。感覚的には通常の1/3〜1/4でスクロールしたらあっという間に終わる。長いのも考えものだと思ったことはあったけど、短ければ短いでクリックの手間も増えるし読了感が薄まる。そして、文章が他作品と比べるとだいぶ拙い。そもそも小説の体を成していない。プロットや台本の類いではないかと疑ってしまうような地の文で、これでよくランキング一位になって編集も出版のオファー出したものだと思う。さすがに大きく手を入れているよな?と書籍を確認したくなる。後半になると描写もよくなってきていたので鍛えられているのかなと勝手な想像をした。短い上に300話ちょいで完結したので通常の文章量的には100話分程度かもしれないが、久しぶりに完走した気がする。ダラダラと長いよりはいいのかな。脱落よりは完走のほうが清々しい。
転生した元ヤクザの貴族の三男が戦場で功績を挙げて出世する話し。親兄弟に虐げられてきたので反乱の鎮圧時に復讐を遂げるが、割とあっさりしていてコミカライズの冒頭シーンだっただけにもう少しドラマチックな展開があるのかも思ったから拍子抜け。特技も影が薄くて周りから認識されないというなんだそりゃという設定。まあステルス強いよね…。何かあれば拷問尋問。爪を剥がして潰して針刺してのワンパターン。そりゃ普通こんなのくらえば落ちるだろうけど、読み手としてはいつものだよなと思ってしまう。領土を持つ貴族の当主になってお決まりの酒やら調味料、料理チートもスルーしてしまうかうんざりしてしまうか難しいところ。
偶然使役した魔物が強すぎて敵らしい敵がいないまま蹂躙し続けて終わったのもなんだかなあ。短くサクッと終わったからまだ許容範囲かな?