ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~

ヌルゲーに飽きてやり込みがいのあるゲームを探していたらノーマルモードやエクストラモードを超越するヘルモードで転生しちゃう設定。アーススターでコミカライズしていたから読んでみた。アーススターはノベル化とコミカライズがセットなのかな?相乗効果も期待できるし、作画の画力も某サイトなんかより高い人が多いので全体的に期待もてる。
レベルが人の100倍上がりにくいという設定で、ストイックに経験値を稼いだりスキルを使い続けるけど、最初はノーマルモードの方がレベル上がりやすいんだからヘルモードの意味が分からずただの縛りプレイかと思っていた。ノーマルモードはLv60で頭打ち、ヘルモードは61以降からステータスが伸びるという解説が出てきてようやく腑に落ちる。
奴隷の子供から地方領主に仕え、そこの貴族の娘とともに学園へ。三年の卒業を待たずに戦地で魔族と戦い早期卒業で新たな舞台へと移るところはテンポも悪くなく、特に既に勇者を相手にするような強さになったのに三年生編をやるのは無駄の極みなので飛ばしたのは良かった。
幼馴染みに才能がある子が多い不自然さも創造神によって操作されたものだというのも設定の穴を埋める理由としては悪くない。
ただ、神界にまで攻め込む魔王軍に神々が自ら対処しない理由という名の設定が今ひとつ理解できない。調和を重じてるがこれくらいならセーフだし、もっと乱れたら世界ごとリセットするってなんだよ。人類が滅ぼされても手を出さないと言いながら勇者を誕生させたり、異世界から連れて来るのは矛盾してないか?頑なにエクストラモードを開放しない癖に転職を認めたり。信者の祈りの多さで精霊王が神になったり、上位神になったり、逆に少ないと力を失ったりするのならリセットしてしまうと信者がいなくなるので神の多くは力を失うことになる。魔王軍はそこを狙ったほうがいいんじゃないだろうか。
もう一点気になるのが敵のこと。魔族の上に立つのが魔神。これはまだいい。しかしその頂点に立つのが魔王というのはどういうことだろう。神の上に王がいるのは違和感しかない。ドラゴンボールだって界王様がいてその上に大界王、そして界王神となる。王権神授説だって王の上に神がいる。そりゃドラゴンボールは全ての神の上に全王様がいるけどさ…。
アニメ化を目標に掲げて当初は毎日、今も隔日ペースで更新中。今はこれくらいやらないと目立てないし更新回数増やして評価ポイント集めないとランクイン出来ないのかな?戦略と目標を持って実践するのはなかなか誰にも出来ることではない。続けてこういうハイペースの作品に当たったけど、こちらは最新まで追いつけた。355話まで。