ガルドでコミカライズ中。まだ2話までしか無料公開されていない。例によって転生モノなんだけど、ウェブは相当進んでいて19章突入。
別種族に侵略を受け九国あった国が残すところ二国の状態からスタート。作中で隣国が陥ち、自国のみとなったところから急激に展開が進む。絶体絶命の状況からどう覆すのかというのが見どころなのかな。序盤に地形的には地球と全く同じ形をしているところに暮らしていることが分かり、今いるヨーロッパ、スウェーデンからアメリカに位置する新大陸を密かに探させて逃げる算段をつけていた。そこからタイトル通りに世界征服に打ってでるというのは些か荒唐無稽だなと感じていたのだが、敵の策略により毒を盛られて女王と両親、妻となる王女キャロルまで身罷ってしまう。そこからは怒涛の展開。田舎の長男→将家の跡取り→当主→実質的な王配→摂政となし崩しに国を牛耳り反抗に。現在は黒海辺りまで版図を広げている模様。魔法がない設定ながら自分たちの種族だけ乗れる大きな鷲で空からの攻撃が出来るのが大きなアドバンテージ。お決まりの中世くらいの銃や砲に対して修士だか博士だかまで進んだ科学知識を基にした武器はあっても一年経たないうちに侵攻してくる敵に対抗するにはせいぜい一軍の将というレベルの肩書きでは抗えないと思っていたのに、まさかあんな展開から女王や両親まで排除されてしまうとはなあ。コミカライズの2話なんて幼いキャロルが出てきたところなのにあらためて読み返すと辛い。
宗派の対立とか国の成り立ちとか設定が凝っていて単に王国帝国共和国なんて呼称を呼び分けているだけのものよりは練られている。
騎士院で同室になるドッラは後の親友ポジかなと思ったら初日に突っ掛かってボコられて以来、影が薄くなる。あまり描写がないまま年単位でストーリー飛ぶからキャラ立て失敗しているとも言える。度々出てきては便利に使われているけど、もう少し良い扱いあっても良かったんじゃないかな…。隣国の元王女と結婚したけど。
最近は更新が途絶えがちなようで、去年は五回のみ。ある程度まとめて読みたいけど、溜めてる間に忘れてしまうだろうな。190話まで