バフ持ち転生貴族の辺境領地開発記

宝くじで40億〜の作者の作品。なろうの公式WEB小説雑誌N-Starとか言ってるけど、他の作品と同じフォーマットで活動報告から更新一覧を参照する形で全く雑誌ではない。
書籍化経験者を集めて、書籍化も前提のようである程度の質は保証されているのかもしれないけど、所詮は自分のメイン作品抱えた中での執筆で、契約で縛られているのかもしれないがドンドン続きをアップしていく感じではないから物足りない。この作品もとりあえず1巻分までしか無いのですぐ読み終えてしまった。
なんでも前世知識ディスカバリーチャンネルと言っとけばいいてな感じの安易かつイージーモードなスローライフ系。貴族にのみ遺伝される祝福というスキル能力、A+〜E程度まで細かくランク分けされ長男には父親の祝福が同じランクで発現するという世界。主人公の国ではA+は国王とその長男の王子のみのところへ主人公が3人目として能力に目覚める。強制的に王家へ士官させることも出来るような設定のくせに世間知らずの箱入り娘に育った王女を常識を身につけさせるために預けようとする奇行。祝福の内容で結婚相手を決めるような世界なら、結婚させずとも長男産むまで王女なりを充てがうのが当然じゃないのか。長男以外は親のランクを超えることもないという設定も長男が子を残さなければどんどん没落して国も衰退するじゃねーかという穴もあり、もう少し考えても良かったんじゃないかと思う。