劇場版機動戦士00 -A wakening of the Trailblazer-

観てきた。レディースデーだったので女子多め。
つっ込みどころが多くてどう評価したものか分からない。冒頭の劇中アニメとかなんなんだよと思いながらも一瞬映ったオッサンと幼女が今のマイスターなのかと納得しかけた。意味ありげに登場していたミーナも結局ネーナとまったく関係がないの?スメラギを囲っていたビリーが40近いと思うんだけど、童貞くさくなっていてあきれ返った。
謎の物体に襲われる人々という展開はもはやガンダムではなく、00を舞台にしたアナザーストーリー、ホラー映画を観ているようであっけにとられっぱなしだった。わりと早いうちに出てきたティエリアも早々に爆死。まあその後の展開を考えるとあんなもんかなーとは思うけど。パンフでティエリア役の声優が内容に賛否があるとは思いますがとコメントしていて笑えた。アレルヤもハレルヤとひとつになったんじゃなかったの?ピーリス、じゃなくてマリーとの複座式の機体になったけれど、どこがパワーアップしているのかさっぱり分からないよなあ。新規開発ではないので大幅には性能上がっていない設定らしいけど。ロックオンのハロもピットが倍になって処理量が増えたのでハロを2体…ってハロをスペックアップすることで対応できないの?フェルトは年齢的にピンクが厳しくなってきた。スメラギも30オーバーということで、ちょうどワンピースもロビンがそれぐらいでナミも20歳超えてしまうのはどうかという書き込みを思い出しながら観ていた。
これまた意味ありげに登場した純粋種もあっけなく死亡。取り込まれて敵として対峙するのかと思ったけれど、それもなく。取り込まれた後に破壊されたならともかく、そういう描写ではなかったようなので再登場するのかなーと思っていたのになあ。吐血描写もあったけれど、冒頭で襲われた女子高生がラストで金属と融合しながらスメラギに乗っていたのに、純粋種がただ死ぬというのはなんなんだろう。ここまで圧倒される展開だと取り込まれながらもなにかしらの展開でみんな元に戻る不思議展開の可能性もあったけれど、旧人類はただ死んでしまう気もしてハラハラしていた。
グラハムは変わらず雰囲気だけはかっこいい。フラッグがあそこまで性能高いのは少し疑問なんだけど。セルゲイの息子が一矢報いた後にコーラサワーの展開はいよいよかと覚悟したけど、お約束で刹那が助けに入るのはよかったような、どうでもいいような。
そしてせっかくのダブルオークアンタがまったく活躍していないのには一番ガッカリした。ただでさえ相手が金属という微妙なモノなのに、それさえ撃ち落とせないなんて爽快感ゼロ。一回は無双状態が見たかったのに。
戦況を省みず「彼らの母星に行こう」と言い出したときにはめまいがした。あれで急に戦闘が終わるのもどうかと思ったけれど、パッと見理解しがたい展開とか言動もよく考えればファーストも似たようなもんだった。
エピローグこそいるのか微妙…結局マリナのところに戻ってくるのかというか老婆ヒロイン……見たくなかった。次作をやれとは言わないけれど、後日談は最小限に留めておくことで含みを持たせて欲しかったなあ。ただでさえ、西暦で描いているのだからこの2010年とも地続きという設定で遊びがないのに50年近く後の世界まで見せてしまうと希望が持てない。もちろん来たるべき対話が始まった後にガンダムのストーリーを展開する余地はないんだけど。あとマリナの視力もナノマシンとかの開発が進んでいるんだから治せると思うんだけど、あえてやらない選択をしていると思わせるマリナにイラッとくる。姫ポジションのヒロインは大抵好きになれないのが多いけど、マリナはまた別格だなー。いや、次のガンダムのときはまた最悪だとか言っているか。何年後かに見返すと思うけれど、そのときはどう思うかなー。正直異星体とはいえ、金属というのはありえないというのが結論かな。どれだけ撃破してもクレームが来なくて対話対話言っている制作陣にツッコミが来なさそうな、というようなところからもピッタリな相手と判断したのかもしれないけど、これだったらナデシコ木星蜥蜴のほうがよかったなー。