しゃにむにGO

しゃにむにGO 第31巻 (花とゆめCOMICS)

しゃにむにGO 第31巻 (花とゆめCOMICS)

しゃにむにGO 第32巻 (花とゆめCOMICS)

しゃにむにGO 第32巻 (花とゆめCOMICS)

完結。初めて読んだのは5巻ぐらいまで出たときかなあ。『赤僕』の作者ということで手に取ったんだけど、テニス漫画としても普通におもしろかった。このスポーツ漫画が普通におもしろいってのが難しいんだけど、それがまさか「花とゆめ」で読めるなんて!
同時期に連載していたテニプリは人気ではあったけど、ジャンプらしくインフレ化も激しくネタとしてしか読めなかったのと比べ、延久も急速にうまくはなっていったけれど、無理しすぎない程よいぐらいのスピードでライバルに負けたりを繰り返してたどり着いた3年目のIH決勝だったので「ついにこの時が」という感慨が。王子は未だに中一だし。あれだけ立ちはだかった佐世古も世界Jr.ではまだまだな辺りも飛躍しすぎてなくてよかった。
赤僕のように感動したくて買ってみたのに、まさか試合展開が気になって8年以上花ゆめを立ち読みすることになるとはなあ。赤僕全18巻でも長かったのに、まさかの32巻とは。それでも全然長くなく、丁寧にきっちりと描ききった作者に感服。テニス漫画には良作もいくつかあるけれど、途中から帯で自ら名乗っていたように最高峰は『しゃにむにGO』でマチガイナイ。そしていつかこれを上回る作品が出てくるときは、きっと舞台は世界に移っているんじゃないかと勝手に思っている。この2年で錦織圭が活躍し始めて、日本人にとって世界が今まで以上に近づいてきたので、四大大会に挑むという設定も少しはリアリティあるんじゃないかな。でもそれだと主人公の年齢が高くなってしまうから、やっぱり中高生が主役だと、ジュニアで転戦…ってのは厳しいかー