Dジェネシス ダンジョンができて3年

好物のダンジョンもの。コンプエースでコミカライズ始まっていたのでたまらず原作に手を出した。あまり読む機会がなかった現代日本が舞台のやつ。特徴は現実の出来事とリンクさせているところだろう。2018〜19年が舞台となっており、そのころ起きた実際の事柄を絡ませている。実在の企業や商品名もバンバン出ているけど、さすがに書籍化が決まってからはもじるようなことが増えてきた。こういうのは島耕作あたりなら面白く読めるんだけど、なろうで読むとなんだかなーという気がしてくる。小説だと作者の思想が透けて見える文量が多いからなあ。出来事と関連づけるのも後からならなんとでも言えるからだろうか。
主人公が偶然ダンジョンを攻略したことで世界ランキング1位になり更には特殊なスキルを得たことにより会社の後輩の女子とバンバン発明やら発見やらしていく僕の考えた最強で最高のなろうストーリー。これ自体は別にいいんだけど、主人公たちが博識過ぎるのがどうなんだろう。理系なんだし科学系に造詣が深いとか映画とかサブカルに強いのもそういうのを好きな読者もいるから悪いことじゃないけど、後輩まで強いのはどうなんだろうか。強すぎる。打てば響くのは書きやすいだろうが、作中ではいくつもスキルを持ち大金持ちになったとしても、元は22,3歳の新卒で、理系で修士号もとってないのはどうなんだと思ってしまう。どこでそこまでのインプットをしてきたのか。大学の先輩の翠も25歳の鳴瀬の妹だから学部卒なんだよなあ。若過ぎないか。せめて+2歳でも良かったんじゃないか。
ローファンタジーは色々なところが気にかかるのが難点だなあ。これは『世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)』あたりでも思った。漫画だと思わないのになんでだろ。描写が文字だけだから自分の体験からくる想像を組み込む余地が多いのが問題なのかなあ。漫画だと最初から二次元としてとらえるからなあ。
関係ないけど、半ギレは書籍化は打ち切りになっていた。完結までは書くようなのでまた続き読んでみようかな。