鋼の錬金術師最終回

ついに終わってしまった。初期のアニメ開始時に読み始めたので7巻ぐらいからだけど、それでも7年弱。長いようであっという間だった。きちんとした構想もあったようなのでストーリーもよどみなく進み、多対多の戦闘シーンもジャンプ漫画よりずっとうまく描けていた。これがもう読む歳ではないと正直小バカにしていたガンガンに掲載されていて、しかも女性が描いているという事でさらに驚いた。驚いたついでに獣神演武も描きながら出産もしていたことにまた驚いた。アニメと同時期に終わるように調整をするのも、これだけのボリュームではなかなかできることではないような(ハチクロもほぼ同時に終わったなあ)。

エドは結局ああやって取り戻したのならば旅に出ることもなかったような。そしたら話にならないし、日食のときに『フラスコの中の小人』に取り込まれるモブになってしまったいただろうけど。マスタングもスカーにやられてしまっていたかも。お父様は欲を出しすぎなければ、永遠の命でもってずっと国を支配できていたような気がする。あと最後の決戦に登場した国家錬金術師エド、大佐、少佐だけって…。もう一人ぐらいホムンクルス側にいても良かった気が。
エピローグはいいプロポーズシーンだなあとは思うんだけど、肝心のウィンリィの顔がかわいくない。最近になってきてからだと思うけど、ウィンリィやメイの正面が目が丸すぎでおかしく見える。あとヒューズ中佐の娘の成長から推察するにそこまで年月が経っていないのにエドは大きくなりすぎなような。
実は先月のカラー表紙で人間キャラ総登場だったけれど、亡くなったヒューズ、キンブリー、バッカニア、フーは腕だけ突き出していた。そんな中で、ウィンリィもスパナを持った腕だけを突き出していて顔を見せていなかったので、地理的に遠くにいながら最終回でなにかあるのではと思ってしまったんだけど、そんなことはなかった…。ちなみにピナコも頭だけだし、ハボックもタバコを持った腕だけを見せていた。
これでガンガンを手に取ることはそうなくなるだろうとは思うけど、次回作の前に獣神演武だよなあ。これはそこそこでいいので、次が見たい。無駄に引き伸ばしすぎることもなく、きちんと終わらせられた見本のような漫画。