銀色の雨

ミスターが監督の4作目。浅田次郎原作を現代にアレンジ…ということだけど、元を読んだことがないのでそこがいいのか悪いのか。
母子家庭で育ち住み込みで新聞配達しながら陸上競技で大学推薦を目指す勤労少年が、周囲の目とのギャップと母親の再婚で煮詰まり家を飛び出し、米子から東京を目指す、と思ったら長距離バスのバス停で顔見知りの水商売の女性に出会いそこに転がり込むという謎の展開。関係性がまったく分からなかったのでしばらくついていけず。途中で前田亜季だということに気付いて久々に観て残念な方向へいってしまったなと悲しみに暮れていた。家を出る前の下校中に“軽く告”られた女子生徒がいて(そのコの方がかわいい←大島優子だとエンドロールで知る)、日中学校へ行かずに街を徘徊しているところをそのコに見つかり構ってくれているのに邪険にする一方で、前田亜季のベッドで裸で待ち構えてみたりと高校生ならもっと見境なく発情してもいいのに、と思ったり。
あと結局、母親に前田亜季の家にいるのが見つかった(主人公は家を追い出された後だった)のに、再度前田亜季に連れ帰られたときにはもういなかったりで何してんのかなーと。それと15年ぐらい前の日本チャンプの引退試合のギャラで地方のボクシングジムの権利(建物全体と土地もだと思う)買えるもんなのかなー。
ナックスが一箇所だけスナックで出てくるところがあったけれど、大泉の「ツケといて。名義は社長で」というセリフがミスターを連想させてうまいなーと感心。
結局、可もなく不可もなくって感じかな。行ったことはないけれど、少し見聞きしたことのある地名でロケをしていたのでそういう風景観れたことはよかった。