映画レイトン教授と永遠の歌姫

気付けばそろそろ上映終わるらしいということで観てきた。公開からもう一ヶ月経っていたのか。
原作のゲームというよりも大泉洋のファンであるところから入っていったけれど、ゲームも割りとおもしろく最新作も買った。けれど、まともに起動していない。たぶん2時間弱。当然クリアしていない。時系列的にゲーム4作目の後ということでネタバレがあっては嫌だなと思って観ないままズルズルと来てしまった。このままDVD待ちという手も既に水樹奈々の主題歌CD付前売り券を買っていたので、そういうわけにもいかず、急遽劇場へ。何気に今年初劇場。
最初に申し訳程度にアルマa.k.a能登麻美子と警部、あと悪役(名前忘れた)が出てきたけれど、出さなくてもいいだろうと思った。時系列としては一番最初となる第4作目のゲームに初登場した助手のレミはまだいたのに驚く。episode4となる第一作目の時点ではいないことを考えるとepisode3までにプレイヤーに愛着を持たせ悲しみの別れを演出する腹積もりなのか。
正直、よかったのはオペラが終わるところまで。
謎の男が「一人の勝者に永遠の命を与える代わりに他の者には死んでいただきます」と宣言している中で、出し抜こうとミスリードを誘う発言を聞いているのに無視して悠々と正解の場へと向かうレイトンに大きな違和感が。結局は不正解だった敗者たちは潜水艇で無事に送り届けられていたんだけど、これもわざわざこんなことをする必要があるのか分からない。デスコールが参加者に高額なチケットを売りつけ金を稼ぐのを副次的な目的とするのならあんなに大掛かりな仕掛けを用意して爆破までしてしまうとかどう考えても採算に合わない。
不死の国『アンブロシア』があったとされる島についた後からは記憶が薄い。もう12人に絞られた時点でデスコールとウィスラーの目的である「若く優秀な頭脳を持った女性」はアムリーしかいない。最終的に「ゲームは終了です」と終わらせる前にもう問答無用でアムリーをさらっても良かったんじゃない?それをわざわざ謎の出題を続けたのに5問で終わってしまったのにはガッカリ。足りない。薄い。もっとシンキングタイムを減らしてでもいいから問題を大量に出して解きまくる展開を入れても良かったんじゃないかと思う。
クライマックスのデスコールとの対決は目を閉じて今までの展開を振り返っていると(寝てたとも言う)いつの間にか終わっていた。ジェニスの中にミリーナがいて、父親の暴走を止めようとしてレイトンを呼んだというのには「へー」と思ったものの、考え直すと自分であの装置を破壊すれば終わったんじゃない?
ジェニスの声を聞き、ウィスラーは改心したような展開だったけれど、7歳のミリーナも不完全ながらミリーナの記憶を有していて、父親の行動を支持していた(グロスキー警部を海に突き落としまでしている)のもミリーナなのだから、簡単にジェニスの言葉に飛びつくのがどうかなと思ったり。

振り返って、映画で一番スゴいなと思ったのは助手のレミ。屈強なデスコールの部下をいとも簡単に倒してしまうのはいいとして(episode1でそういう設定が明らかにされているのかもしれないし)、伝説の島という設定のアンブロシアをあっさりと見つけ、ろくに情報がない中から7歳のミリーナの身元も特定。デスコールの対決を除けば、教授より働いているんじゃない?


声優は特に違和感はなかった。それほど身を入れて観ていなかったからかもしれないけど。とはいえ実は水樹奈々の出演作品を意識してちゃんと観たのは初めて。Wiki見た限りでは7割ぐらい観ていなくて、残りでも『DARKER THAN BLACK』の霧原未咲、『みなみけ』の南冬馬ぐらいしか覚えているキャラはいない。歌の方で注目は高いとはここ数年聞いていたけれど、なぜか観ている作品と重ならなかった不思議。

THE ETERNAL DIVA~「映画レイトン教授と永遠の歌姫」オリジナルテーマ曲集

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