悪役令嬢の中の人

comic poolで連載中。あるとき自分が悪役令嬢になってしまったと気づいたエミは推しの悪役令嬢が幸せになれるように断罪フラグを回避すべく奔走する。しかし、ヒロインも転生者で逆ハールートのために悪役令嬢を陥れる狡猾な策を練り断罪されてしまう。実はエミが目覚めたとき、本来の悪役令嬢であるレミリアは消滅しておらず身体の中でエマの行動を目にしたり、エミの記憶や心の声を見聞きすることができた。自分からエミに働きかけることはできないが乙女ゲームの世界観であることを理解し、必死に頑張るエマを応援するようになったが断罪されたショックでエミが意識を失ったことでレミリアが目覚める。ここからヒロインや裏切った攻略対象に復讐し、エミが目指したレミリア像に近づくべく行動し始めるという乙女ゲー転生系をさらに一捻りしたストーリー。悪役令嬢に転生しました、ヒロインも転生者でした、推しの悪役令嬢が幸せになるべく周りからサポートします、みたいなのは読んできたけど、こういうのも残っていたか…。
驚いたのが原作のテンポの速さ。13話で完結している。その後番外編で続いてはいるけど、もっとここ膨らませられるじゃんってとこもサクッと進んでいる。3〜5倍くらいの文章量でもおかしくないと思うけど、公式チートって言われるくらい強キャラの(努力もした)エミリアなのでヤマ場がないから仕方ないか。辺境に飛ばされて内政やりながら裏では本来ヒロインがやるはずだった世界を救うシナリオでチート級パワーで突破。最後のざまぁ展開まで書籍で引っ張るのが難しい気もする。漫画はもう少しじっくり読みたいけど、長いと長いできちんと終わらなかったりするから適度な感じでテンポよく完結まで頑張ってほしい。
にしても悪役令嬢転生系で本編完結まで読んだのってあまり無いんだけど(そもそも終わってないのばかり)、かなりの頻度でざまぁされたヒロイン(転生者)は鉱山送りで慰み者となっている。これが女性読者が支持するスカッと展開なのかな??破滅ルートも追放だけではなく処刑、自殺、暗殺に並んで陵辱パターンもあるような記述があるので突飛な展開でもないのかな。
本編読み終えたら割と満足したので13/52で一まず。