Lenovo ThinkCentre M75q-1

安い安いと一部で話題になっていたらしいパソコン。オプション外したりすれば3.2万円くらいになるという。それでいてスペックは数年前のCore i-7だか5並みといういいのかよく分からない褒め方。
週末限定というワードに引っかかりまんまと買ってしまった。
届くまで数週間かかるというのがじれったい。一応カスタマイズしているし、最近は在宅などの需要増もあり納期が数ヶ月というケースもあるそうなのでこれでも早い方なのだろう。それでも今まではネットで買ってもカスタムなんてしていないのでせいぜい一週間かそこいらで届いていたのでかなり待ち遠しい。なんせパソコンなんて滅多に買い替えない。25年でわずか7台目。数えたらWindowsだってもう少し多くバージョン出してる。
浮かれて届くまで型番で検索かけてレビューを探す日々。ただまあどれも似たようなことしか言ってない。最小構成にWi-Fiモジュール足すと良い、メモリーを増設するならACアダプターを付属の65Wからもっと大きいのに換えてやるとベンチ上がる、素のベンチと増設後の比較…いやいや3.2万円がウリのくせにどんだけ金かけさせるつもりなのかと。Wi-Fi(+ Bluetooth)で4000円、SSDも1万円前後、メモリーは32GBなら16000円、アダプターは半額クーポン利用で3300円(最近はオプションで選択可能になってもう少し安くなったとか)。これで3.3万円、もう一台買える。6万円出すなら特売で小ささはともかくスペックはこれに近いのも買えるんじゃないかと。アダプター換えたらベンチ上がるのはあまり聞いたことがないから面白いけど、結局はRyzen 5 PROの力なんじゃないの?省スペースなのにデスクトップの良さげなCPU(APU)積んでるのがウリなんだろうに拡張性が…と言い出すのはなんなんだろ。性能、価格、拡張性、全部は求めすぎじゃないかと。
それでもパーツ取り寄せてUSB-Cポート増やしたり、外付けGPUつけちゃう改造しがいのある玩具としての魅力はあるのかもしれないけど、それなりに金出せばパソコンなんてそこそこのスペックになるんじゃないかと素人の感想。
なんだかんだ言ったけど、SSDは最安の128GBじゃ足りないのは自明なので後日自前で用意した大容量のSSDに交換する可能性もあるがとりあえず1TBのHDDにしてM.2 SSDの500GBを購入。一万した。メモリーはどれだけあればいいのか分からないから保留。なんせ今までのパソコンは2GBだったから。ついでに価格は2万円。M75q-1よりも小さい超小型でファンレスなNUC。消費電力も65Wでさえめちゃくちゃデカいと感じる、逆に言えば超低スペック、CPUもAtomでeMMCが64GBで常に空き容量との戦い。そんなところからの買い替えなので、ワクワクが止まらない。人によってはサブだのおもちゃだのという扱いなのにハイスペック過ぎてどうしたものかが分からない。これでようやくRAW編集出来るかなと思ったら、人によっては「RAWはメインでやるけど常用にはこれで充分かな」みたいなことを言っていて泣ける。
ストレージは多い方がいいとかOSやソフトでどれくらい食うかってのはある程度分かるから自分に必要な容量を選べたけど、メモリーはどれだけあれば快適なのか。VRAMに2GB食われるから標準だと実質6GBなんてことも書いてあったけど、それでさえ十分なんだよなあ…。ベンチ見たってゲームがそこそこ快適、みたいなことを言われてもゲームしないからよく分からん。タブ開きまくりだと重かったり、iTunesが動作遅くてもたついてるのが改善しないかなと期待しているけど、曲データはHDDに保存しているから早くなるのか疑問。
まあ今までが出来ることが少なすぎてあまりパソコンを使うことなくなってしまっている感があるので、4000円くらいで買える8GB増設して様子見。32GBなんて今でも過ぎたスペックだと思っている。うろ覚えだけど、初PCがメモリー8MBで32MBに増設したような気もする。1000倍で迷っている贅沢。
CPUも何気にAMDは初めて。記憶にある範囲だと過去に一回だけAMDが盛り上がった時期があったのに、15年だか20年くらい前からは完全にIntelの天下、AMDはよく潰れなかったもんだ。なのにここ数年はIntelの停滞が叫ばれ、AMDが盛り返してきているという話しは聞くがAtomを常用している身からすると神々の戦いはピンとこない。Atom以前もPentiumCeleronCore2DuoとCore i-3さえ使ったことがない。
Wi-Fiは後から増設はアンテナの配線がきれいに処理するのは難しいようなのでつけてみたけど、メッシュで構築しているルータの子機の隣に置くから有線で繋ぐんだよなあ…。BluetoothもなんならUSBで増設出来たけど。
アダプターはメモリーを増設する予定はまだないのに、たまにしか半額クーポン出てこないのと発送に時間がかかるということで本体到着前に注文した。消費電力気にするから常用はしないかも。CPUだけで比較するとRyzenは35W、Atomは4Wだから9倍弱、常時フル稼働じゃないにしても2,3倍電気代かかりそう。アダプターで制限かけていくべきか。
本体サイズは10年くらい前に買ったファン付きの外付けHDDより少し小さいくらい。USB端子いっぱいだと思ってよく見もせず買ったけど2.0が3つで3.1が2つにType Cが一つかあ。Cはパソコンで使うことあるのかなあ…。そのうちiPhoneもType C対応になったら高速でバックアップとれるようになるからあった方がいいか。

到着後、早速NVMeのSSDを装着。回復ディスクを作るべきなのかと思ったら、Lenovoが公式でリカバリー用のUSBを作るツールを提供していたのでそちらを使用。製品のシリアルを入力するだけで簡単に作成可能。たくさんある先人の報告例を見ながらサクサクインストール…完了したようだけど、起動でループに嵌る。何時間待っても終わらない。初期化もしてないHDDも挿したままなのが悪かったかなと外してみるもインストール終わった後で何度かする再起動の途中で画面真っ暗になったままHDMIの信号も切れる。アクセスランプがたまに点滅して暫く待っていると起動時のLenovoのマークが出ることもあるがWindowsは立ち上がらず。
リカバリーを作り直してみたり、BIOS(って今は言わないの?UEFI?)の設定をいじってみたりするも解決せず。一度だけ起動まで進んだことがあったけど、なぜか英語。日本語フォントをダウンロードしてみたけど、言語設定を戻せなかったため再インストール。マザーボードとか本体の故障も疑ってHDDで起動すると無事立ち上がる。ここから回復ディスク作る方法もあるよなと思いつつ面倒だったのでひたすらリカバリーの入れ直し。方法間違ってたかなとyoutubeに上がっていた実況動画とシンクロさせてみたりもしたがやはり終盤でコケている。長時間待てば終わるのかもと思いそのまま一晩寝かせてみるも失敗。
原因の可能性として、SSDの不具合か本体か。SSDは一応一番良さげなサムスンの970 EVO Plusで交換保証もつけたけど、相性の問題なら同じものに交換しても動くとは限らないし、別のに替えるとなると質的に劣るなと思うと躊躇われる。次に本体の初期不良の場合、とりあえずHDDからの起動は成功しているのでSATAからは起動出来る。M.2スロットの不具合の可能性もあるのかなと思ったけど、HDDから起動したときにSSDも繋げてみたが普通にアクセス出来ている。
回復ディスクからのインストールを試す前にUSBメモリーをもう一つ買いに行く。Lexarの64GBを使っていたんだけど、リカバリーをインストールするとなぜか32GBでパーティション区切って残りは未割り当てになってしまう謎仕様に。そういうものなの?16GBもあれば十分という記述もあったけど値段大して変わらないんだから容量デカいのにしたのに結局パーティション区切ってまでして32GBしか使わんのかい。当初はUSBメモリを再利用する予定だったけど、試行錯誤しているうちに最終的にはリカバリーのディスクは保管しておいた方がいいよなと思い直し、とりあえず回復ディスク用とLenovo公式のリカバリーとで2つ用意しておこうと東芝の32GBを購入。
帰宅後、これまで上書きしていたSSDをいったんフォーマット。その後、試しに買ってきたUSBメモリでもう一度リカバリーを作成。単に回復ディスクの作成方法を調べるのが面倒だった。そこからインストールを試みると何故か成功。無事日本語版。USBメモリの問題だったのか?だけどLexarだろうが同じようにUSBメモリからリカバリー起動してインストール後、USBを抜いて再起動してからコケていたのでUSBメモリが原因とも言えないか?バッファローとは相性良くないというのは見た覚えがあり避けていたけど、書き込み探したらそもそもUEFIからUSBメモリを認識されずリカバリーの起動すら出来ないというものなので、Lexarに原因を擦りつけるのは間違いか?容量が無駄に大きかったのかもしれないが。あとは単にフォーマットかけたのが良かったのかな?一晩無駄にしたことになるけど、後からなら作ることなかったかもしれないリカバリー用のUSBメモリを買えたことは後々役立つかも…。何度もOS入れ直したりしたくないけど。

実際に使ってみて思うのが、速い。これはNVMeのおかげなんだろうけど、10秒足らずで立ち上がるのは驚異的。まあセキュリティソフトすら入れていない素の状態なのであれこれ入れていくと30秒とかかかるようになるのかな。ただこれは増設したパーツの性能であってM75q-1の性能とは言い難い。
次に感じたのがファンがうるさい。レビューでは起動時やベンチ回すときはファン全開だけど後は静か、みたいなのを目にしていたけど、負荷かかると回り出すファンの音が気になる。これまでファンレスだったから慣れない。ファンが全開で回ることに恐怖心がある。ファンだけでこれまでのNUCより消費電力高そう。裏でアップデートきたらぶん回しになるのかなあ。
動画再生しても滑らかかつ余裕がありそうな感じなのは今まで出来なかったこと。配信サービスとかも利用してみたけど、普通にいける。ただ全画面表示するならFireTVStickでもいいし、今まで通りiPad miniでもいいんだよなあ。液晶もそんな大きいものでもないし、iPad miniのがきれい。一画面で作業しながら再生するにはいいのかな?横にiPad mini置いてもさして変わらないと思うけど…。
端子はやはり貧弱。3.0が実質2つしかないのは辛い。おまけに前面のはPowered USBなため、電源切っても給電されている。これまで使っていたポータブルHDD挿すなら前面なので辛い。
モリーやHDDのメーカーは出荷時期にもよるらしく、色んな報告例があったけど、うちのHDDはSeagateだった。個人的に外れ掴んだ経験が多いとこなので正直外れ。それでもとりあえずデータ置き場に使おうかなと思ったものの、SSDとベンチの差を測り愕然となる。25倍違う。普段ベンチなんてとったことないから設定や計測ミスかもしれないけど、これだけ違うとHDDなんて使う気になれない。常時使うわけじゃないから必要なときに外付けつければいいかなということで外した。代わりにSSD買おうかなと思うけど、ここまで圧倒的にNVMeが速いとなると当面SATA使う必要ないかなあ。音楽関係のファイル置き場に使いたかったけど、1TB近くあるからSSDだともっと大容量を用意しないといけないから予算的にキツい。現状の外付けHDDででもiTunesの動作は快適で、HDDがボトルネックになっていたのではなくて単純にCPUとメモリーが貧弱だったんだなと痛感。2.0で繋いでいるiPhoneへの音楽の転送や写真の取り込みもだいぶ速い。2.0の限界さえ引き出せていなかったことに驚く。
今までのネットとiTunesしかやらない使い方なら10年は戦えるスペック。本当はOfficeも入れたいけど、そこまで使わないからなあ。これまで諦めていたことにもチャレンジしたい。久しぶりにいいもの買えた。

本体+スタンド 38245円
135W ACアダプタ 3300円
SSD 500GB 13000円
モリー 8GB 3000円
約57000円
リーベイツでポイント還元でうまいこといけば1万くらい返ってくる。

埃除けのフロントパーツ買ったのは間違ってないと思ってるけど、4000円もする無線は今のところ使ってないから要らなかったかも。まあBluetoothとか新しい周辺機器買ったらいくらでも使う機会が出てくるだろうけど。
液晶で1,2万円と思えば6〜8万円くらいか。海外製のパソコンならこれくらい出せば買えるんじゃないかなと思うイメージ。Officeやらついてないし。CPUはそれよりか少し上だと思いたいし、少し奮発したSSDはかなりの高性能らしいから、メーカー製のそれなりの搭載品よりかは良いもの使えてるはず。結局「3万円だから」というのを言い訳に好き勝手にオプション付けたり買い足したりしちゃってるだけなんだよなあ。初めから6万円ですとなっていたら買ってない。悪い買い物ではなかったけど。