glee the movie 3D

もうだいぶ前になるけど、2週間限定レイトショーでやっていたのを観てきた。
事前情報もあまりなく、3Dは劇場でしか観られないからとりあえず行ってみた感が強かった。アバターIMAXで観て以来の3Dなのでその落差をどう感じるのかというテストも兼ねていた。まあライブ映像だったし、必要以上にしょぼく思うこともなく、普通に観れた。

ドラマが大ヒット中でシーズンの合間に各地でコンサートを行っている様子を映画化というちょっと珍しい内容。だからこれを見逃してもまったく影響はない。最近は生中継でライブを劇場で観れたりもするけど、3Dはなかなかないだろう。WOWOWで海外アーティストのライブを放送することも多いけど、せいぜいバンドで5人編成ぐらいが最多なのに対して、こっちは10人以上が目まぐるしく移動して歌っているので、カメラの移動が激しい。しかしながらオールキャストで歌う場面は揃い踏み感が強く、アガル要素も多くて興奮。一曲目のDon't stop believin'で一人ずつアップになり名前が出たときから心掴まれてしまった。
が、すぐにある一つのことが頭から離れなくなる。これ、シーズン2のキャストも出ている…!
時期的に5月ごろ放送を終えるだろうから、そこからライブツアーに出て、撮影編集公開日本へ輸入となると去年のツアー映像なのかと思い込んでいた。当然新メンバーもいる、というかメルセデス並みにビッグな女生徒がいるし、しかもそのコにクインが惚れているようなリアクションが。さらには謎のボーイズグループもいた。ネタバレになってしまうので観たくない気持ちもありつつ鑑賞。アメフト部が一人いないのが気になっていた。あとチアの二人は脇役だったのに、金髪のブリトニーがソロありでレイチェルの次ぐらいに目立っていたのにはビックリ。フィンもあまり目立たなくなっていて、パックやカートに負けていたかも。
映画の構成も、ライブシーンだけではなく、楽屋での様子も交えていたけど、役柄であるキャラクターとして話しているのか素の役者として話しているのか区別がつかないほどテンション上がっていた。
そして、合間に開場前の観客たちにカメラを向けて誰が好きなのかをインタビュー。その中でも数人をクローズアップして彼ら彼女らの私生活とグリーに出会って人生がどう変わったかを語らせる。高校はカースト制で、最上位がアメフト部とチア部でグリー部は最下層というのが、ドラマでの位置付けだけど、クローズアップされるファンたちはどちらかといえばグリー部のようなポジション、マイノリティである者たちばかり。そこでようやくこの映画も徹底的にそのマイノリティの側に立ってつくっているのだと気付く。ただかわいいとかセクシーなアメフト部とチア部にだけファンがついているのではなくて、カートやメルセデス、アーティたちに自身を投影しているというのは考えつかなかった。彼らがメインになる回が少なくないのも得心がいった。
Jumpとか聴きたい曲がやらなかった、もしくはカットされたのは残念だったけど、シュー先生が出てこなくて知らない新教師?が出て来たけど、全く知らないのでテンション下がってしまった。最後のクレジットがクインやカートがやけに高い位置に出て来たなーと思い、あとでパンフレットで確認しようと思っていたら、まさかの販売なし。シーズン2のレンタルまでパンフを観ながらあれこれ想像を膨らませようと思っていただけにガッカリ。
IMAXだと2000円以上平気でとるのでなかなか手が出ないけど、確かレイトショーだったこともあって1300円だか1500円くらいの良心的な価格だったので、ネタバレ要素を含むもののファンなら観て損はないかなあという内容。来年もあったら観るだろう。